スパイス様導入事例(ic)

SAP B1と比較検討してCompiereを導入

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【導入事例】株式会社スパイス 様(愛知県名古屋市)

自社在庫引当ロジック要求をカスタマイズ開発。

低価格、豊富な機能、柔軟性を評価しコンピエールを導入。


株式会社スパイス様 概要

▢事業内容

:雑貨・家具・インテリアオリジナル商品の企画・製造・卸販売

:飲食・物販店舗運営

:インターネットサービスプロバイダー事業

▢設立           :1989年12月4日

▢資本金        :25,000,000円

▢所在地        :愛知県名古屋市天白区植田山4丁目1101番地の1

▢代表者        :代表取締役 今井 修

▢URL           :https://spice.jp/


【重要ポイント】自社業務に最適にマッチしたシステムだから、ずっと使い続ける。

株式会社スパイス様は、Compiereを2010年よりご活用いただいているお客様です。CompiereのWEB-UIのサポートを開始した2010年秋より、新基幹システムを稼働開始頂きました。ご導入いただいたのは、Compiere J300_A03です。自社業務にジャストフィットするようスタマイズを行っており、その後のバージョンアップ版には移行せず、Java等のアップデートに対応して、必要な機能のみベースシステムに取り込み活用されております。そして(これはかなり重要なポイントですが、)この自社業務に最適にカスタマイズされているCompiereを、これからもずっと使い続けて行かれる予定です。

コンピュータ業界には、5年リースのサーバー更新時期に合わせて、業務パッケージも一緒に買い替えるのが当たり前の様な風潮が、ずっと続いてきました。❝サポート切れ❞というベンダー側の通知によって、丸ごとシステム更新を余儀なくされてきたユーザー企業にとっては、スパイス様の事例は、とても参考になるものと考えます。

Compiereはオープンソースシステムであり、カスタマイズが可能です。SAP社をはじめとする商用パッケージベンダーにおけるカスタマイズとは、パラメータ設定変更による対応のことをさします。Compiereにおいては、パラメータ設定によるカスタマイズと、ソースプログラム修正やロジック追加等もカスタマイズの範囲としています。カスタマイズ範囲の広さや、容易さ、可用性の高さ、すなわち「カスタマイズ性能」が高いことが、Compiereの大きな特徴となっています。

環境の変化に対応し、企業の成長に合わせて対応し、Compiereによる基幹システムは、その会社のジャストフィットの業務システムとなっていきます。

 

 【導入の経緯】SAP BISINESS ONEと比較検討しCompiere導入

株式会社スパイス様では、レガシー基幹システムの廃棄・新システム導入検討にあたり、SAP社のSAP BISINESS ONEと比較検討してCompiereの導入を決定しました。Compiereの開発元である(株)アルマスの導入支援と自社社員によるカスタマイズ作業・アドオン開発によって、2010年秋より新基幹システムを稼動開始いたしました。

Compiere選定の理由は、導入コストが安いこと、Compiereが持つ既存ロジックが豊富で、一部の業務を除き設定のみで自社要求に合わせた業務機能が実現できること、必要な場合には自社特別要求もJavaプログラミングにより実現できることです。販売(注文/仕入管理)、請求(売掛・買掛管理)、経理(入出金管理)の各業務での活用は社内の充分な評価を得ることができました。

以下は、2012年の「今井社長インタビュー」からの抜粋です。

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【Q】経営者の立場から、IT活用に関する“思い”をお聞かせください。

コンピュータ活用には積極的に取り組んでおり、インターネットがフルに活用できる時代になって、自社媒体(WEBサイト)から情報発信・プロモーションを行い、新規取引の申込を受け付け、顧客からのダイレクトな取引を受け付けるウェブブッキングの仕組みの構築を推進してきました。そして、このフロントの仕組みと連動する基幹システム、つまり、受注・出荷/売掛・請求、仕入・入荷/買掛・支払、在庫の全てのプロセスを連動させ、経理・財務まで一元管理できる仕組みを持ちたいと考えました。

【Q】SAP社のシステムと比較検討されたとお聞きしましたが・・・

汎用性があり、WEBサイトとの連動によるウェブブッキングが可能であり、企業活動に必要なビジネスロジックを網羅しており、自社要員によるシステム構築も可能であり、何よりも「安価」である事、という欲張り深い条件でシステムを探した結果、コンピエールに辿り着きました。

SAP社のBISINESS ONEと比較検討しましたが、初期費用で数千万円、自社ビジネスモデルの組み込みはベンダーに依頼しさらに膨大な追加費用がかかるということが判明、結果としてはコンピエールしか要件を満たさないという判断で、決定しました。

【Q】期待通り、予定通りの結果は出ていますか?

当初の期待を100とすれば、20~30という所でしょうか?

(厳しいですね?)

コンピエールが悪いということではなく、何でも出来てしまうから、顧客の要求に合わせて何でも対応してしまおうとした事による、混乱と時間のロスがありました。時代や市場の変化、顧客要求の多様化の中、支払い方法や締め日の設定など、コンピエール上ではなんでも対応できてしまう!? 結果として標準をいじりすぎて途中でいろんな不具合が発生してしまいました。

自己反省すべきは、投資を判断した購入者(経営者)の視点でプロジェクトにもっと踏み込み、私自身が徹底して意思を反映すべきであったと考えています。何故このシステムを構築するのか、個別最適ではなく全体最適の観点から、やるべきこととやらないことの判断をし、時にはダメ出しも必要であったと・・・。

(失敗であったと・・・?)

いえ、そうではありません。回り道して、まだ、理想に向けての途上にあるということです。そして必ず、出来ると思っています。社員にも良い経験です。まさに、ERP:エンタープライズ・リソース・プランニングとはどういう事か、身をもって体験している状況です。自社のビジネスモデルの強みを、システムと連携して築き上げていくという経験は、将来に向けての大きな財産になると信じています。

【Q】コンピエールの活用を推奨する我々ベンダー側へのご要求はございますか?

ユーザーが、ユーザーレベルの技術力でやり過ぎる場合は、ダメだししてください。ユーザーでもカスタマイズが可能なシステムであっても、深いレベルでは知識・経験が追いつかない。そこは、ベンダー側の技術者に依頼したほうが良い部分があります。その意味では、ユーザー側の業務知識とベンダー側の技術力を合わせてプロジェクトを推進するのが標準的かと考えます。また、コンピエールはベスト・プラクティスを持っており、個々のユーザー企業ではそれを活用したほうが良い部分も沢山あると思います。「ERPに最善の方法を学ぶ」という受け止め方ですね。必要な部分では、これを推奨するのもベンダー側の役割と思います。

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今井社長の思いは、『WEBブッキング~受注~在庫引当~出荷納品~請求までの一気通貫システム』にありました。

2010年の当時は、ECビジネスが今ほど盛んな時代ではありませんでしたが、取引先である日用雑貨品の販売店さんからのオーダーを直接自社サイトで受けて、在庫管理業務と連動し、出荷納品、請求までの一連の流れをCompiereで実現するという試みでした。

 

【WEBカタログの例】

SPICEカタログ11
SPICEカタログ11

社内体制は、情報システムの責任者である Bさんと、Iさんの2名。

Bさんが、全体管理をしながら、時にはCompiereの帳票作成ツールを使ってユーザーリクエストに対応しています。Iさんは、導入当時にCompiereトレーニングも受講していただき、帳票対応等も行っています。

Compiereそのもののロジックに手を加える場合などは、Compiere開発元のアルマスにご相談いただきながら、対応しておられます。

2017年秋には、(株)ネットプロテクションズが提供する「BtoBプラットフォーム 請求書(NP 掛払い」へのデータ連携を行うということで、アルマスにご相談いただき、対応に着手されました。

 

 情報システム責任者 Bさんにインタビューしました。(2017年11月)

【Q】コンピエールの導入から7年経過しましたが、ビジネス環境はどの様に変化してきましたか?

Compiereを導入した当時、自社企画の日用雑貨品等の商品を東南アジアで製造・輸入して、それをカタログに掲載して小売店に卸販売するというビジネスモデルはまだ新しく、❝ニッチな ロングテール、ちょっと他よりいいもの❞ という商品が、当社の特徴でした。❝スパイス❞という社名も、「味付けをする」という意味から来ています。

しかし現在は、市場も、競合相手も、商売のやり方としてのメディアも、大きく変化してきました。

競合では、「ニトリ」や「イケア」等の製造小売業が台頭し、ニッチなロングテール商品を、全国レベルで販売する様になりました。10年前の紙のカタログは、小売店にDVDの時代を経て、現在はWEBカタログに変わってきました。WEBカタログは現在ではもう当たり前であり、カタログを見るデバイスも、PCだけでなく、タブレットやスマホも一般的になりました。

当社の販売チャネルも、従来から取引のある小売店様以外に、Amazon等の委託販売(販売代行)先も加わるようになりました。2014年からは、アメリカにも販売地域が広がりました。

【Q】そのような変化の中で、コンピエールの使い方はどんな変化が生じていますか?

マーケットは変わり続けていますし、これからも変化して行くでしょうが、コンピエールの使い方の基本は変わっていません。

Amazon等の委託販売に対応した組織も、Compiere上に「委託販売事業部」という組織を定義し、「委託販売事業部」が取り扱う商品は、従来からの「営業部」の在庫から部門間移動の処理をして事業部ごとのデータ管理を行っていますが、これもCompiereの設定だけで対応で来ています。

競合が厳しくなってより市場の動きや変化をタイムリーに把握するために、エンドユーザーが使いこなせるBIツールの導入を行いました。オープンソースのBIツールも含めいくつか検討しましたが、使い勝手の観点から「Data Nature(NJK)」を採用しました。Compiereのデータベースから「データエクスポート機能」を使って簡単にデータ連携が可能なので、営業部に根付かせていくかが大きなポイントです。

今回の「BtoBプラットフォーム 請求書(ネットプロテクションズ)」へのデータ連携もそうですが、Compiereの場合、外部連携機能が強力で自由に行えるため、非常に助かっています。

今後も、会社の土台を支える基幹業務システムとして、ずっと使っていけると思っています。

 

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