拡張モジュール管理機能

知的財産の流出を保護

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外販目的に Compiereベースの業務システムパッケージを構築される場合の注意点

Compiereは、GPLv2(GNU General Public License バージョン2)に規定されるソフトウェアライセンスです。 【参照】WikiPedia:  GNU General Public License

Compiereをベースに企業独自のノウハウや、開発者固有のアイデア・業務処理手順を組み込んでシステムを構築する場合、知的財産をどのように保護するか は、重要なポイントとなります。

GPLは、プログラムが受け取った者が、そのプログラムを改変して利用できることを保証しています。改変したプログラムを頒布 (はんぷ) せずに、自分だけで使い続けることは可能です。

つまり、あなたがユーザー企業に所属する技術者で、Compiereをベースにあなたの会社の業務システムを構築し、そこに先進的で優位性のあるアイデアや業務処理手順を組み込んだとしても、それを自社だけで利用するならば、大きな問題は発生しません。

しかし、あなたが情報システム企業に所属する技術者で、Compiereをベースに他のユーザー企業に(ビジネスの対象物として)再頒布する目的で業務システムを構築した場合、知的財産の流出の保護は、重要なテーマとなってきます。何故ならば、GPL では、再頒布する場合にはソースプログラムそのものも提供する必要があります。GPL では「プログラムが受け取った者が、そのプログラムを改変して利用できることを保証する」必要があることを規定しています。

あなたが外販を目的に、Compiereベースの業務システムパッケージを構築される場合には、このブログに記載する内容を、参考にしてください。

拡張モジュール管理機能・搭載の狙い

Compiere Dia (A09, X10) では、「拡張モジュール管理機能」を搭載しました。

この狙いはずばり、パッケージ化ビジネスの促進です。

私どものパートナー企業様、お客様が、独自ノウハウを組み込んだCompiere拡張モジュールやテンプレートを、値付けして外販する ことをできるようにいたしました。拡張モジュールやテンプレートは、ベースとなるCompiereが将来的にリリースアップしたとしても、上位エディションのCompiereの下でもそのまま稼働できるようにいたしました。

以下、この仕組みについてご紹介いたします。

 

アプリケーション辞書に設定された定義に基づきCompiereは稼働する

Compiereの構造

Compiere は「モデル駆動アーキテクチャ」という構造を持っており、テーブル/カラム、画面、レポート/印刷書式、プロセス、データ構造、ビジネス・ロジックは「アプリケーション辞書」に定義され、これに基づきすべてが稼働する構造となっております。

このアプリケーション辞書には、米国Compiere社が開発したオリジナルの定義も、アルマスが開発・機能追加した定義も、登録されています。また、新たにシステム構築されるお客様や、システム開発会社が追加する定義も、同様にここに登録されます。設定された(る)定義にはCompiereによって内部ID が振られますが、将来的に多くの拡張モジュールやテンプレートがCompiere上で区別して稼働するようにするためには、内部IDの振り方、あるいは領域というものを整理・調整する必要が生じました。

つまり、オリジナルCompiere社が使用したIDの領域、アルマスがCompiere開発元として使用するIDの領域、お客様やシステム開発会社が使用するIDの領域にアプリケーション辞書内の番地を振り分けて、拡張モジュールも複数搭載することが可能なように調整しました。この作業は、2014年03月にリリースしました Compiere J300 A08 から着手し、Dia A09を経て、2017年9月リリースの Dia X10 に至るまで続けてきました。この機能の下で稼働する拡張モジュールのテストも実施し、ようやく実現できた機能です。

明確な領域の分離・管理の実現

この、アプリケーション辞書内における、Compiere社オリジナル定義、アルマスの追加・拡張定義、ユーザー/システム開発会社の追加定義を区別して管理できるようにしたことで、拡張モジュールとして開発したプログラムとCompiereの基本機能が、「拡張モジュール管理エンジン」を通じて密接に連携して稼働することができるようになりました。

そしてこれにより、「拡張モジュール」または「拡張テンプレート」として開発されたプログラムは、GPL 規約の適用を受けない成果物として、ソースコードを公開する必要のないプログラムとして取り扱い、外販も可能になりました。

拡張モジュールの導入手順

Compiereシステム における拡張モジュールの導入手順を以下に記します。

拡張モジュールは、導入されているCompiereの業務システムに追加導入し、拡張モジュールデータの差分を反映して、Compiere と一体化して稼働するように導入されます。

2017年12月現在においては、お客様事例としての拡張モジュール開発・導入プロジェクトはまだありません。アルマスの内部にて「拡張モジュール」の業務パッケージ開発に取り組んでいる段階です。

自社のノウハウを生かして拡張モジュールの開発を希望されるお客様、システム開発会社様がおられましたら、ご連絡ください。個別のご相談をお受けいたします。

 

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